「がぁらないとシネマ」のビビデのおへやっ!
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(いつの間にか、本棚に、緑色の紙がはさまっている。)
気がついた時は、もうしぃんとしてて、砂が冷たかったの。
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砂の中にいたけど、よく見えたの。見たいものだけ見えた。
見上げなくたって、光ってる月のかたちがわかった。月のカゲをさっきまで薄くしてた、真っ赤な塔と金ピカの研究所が、もうなくなってるのもわかった。
砂の中のことだって見えたよ。掘らなくたって、大事なものが見えたの。刀と、バックラーと、きらきらひらひらの軽鎧。それから風のマント。ぜんぶ、さっきまでつけてた。金になってなかったからびっくりしたけど、あのでっかい研究所がないコトの方がびっくりだし、ま、いっか。
あっ。
テンゴクじゃなくってここで目が覚めたの、なんでかわかった。
最後にできるのは、あの子にするコト。
だってアタマの中はおんなじだから、何が大事かってよくわかるよ。
どうなってたらがっかりするかっていうのも知ってるし、どうなったらうれしいのかっていうのも知ってる。
だって。
だって。
・・・キセキ、起こしちゃうよっ。魔法使っちゃうよっ。
最後なんだもん。これくらいやらせてよ。
最初で最後なんだもん。
っつーか最初ってかんじゼンゼンしないんだけど!
これでいいんだ。これで、いいんだ。
もらってあった妖精の粉も、あっさり見つかった。
触りたいって思ったら、手を伸ばさないでも触れた。
砂漠の砂とは違う色のつぶがこぼれてきて、きらきら渦を巻いて広がっていった。
* * * * *
「おや? どうやら、無くした装備一式じゃないですか?」
「…装備一式…よかったね。」
「・・・ししょーの・・・ししょーからもらった刀だっ。」
「ほうほう、思い入れのある物のようですねぇ」
あの子が急に顔を上げた。目が合った。
あの子には“わたし”が見えてなかったけど、ぜったい目が合ってた。
にやってなったよ。
届けたかったもの、全部届いたんだってわかった。
それはね、
ししょーの形見の刀、軽鎧(のかわりの、魔法のビスチェドレス)、バックラー、お守りその他もろもろの装備。
それから心。
2日でみんなといっしょにいて、みんなと話して、出来てった心。
ずっとフラスコの中にいたあの子じゃなくって、、
“わたし”が泣いたり笑ったり怒られたりとか、守りたいって思ったりした気持ち。
戦争が始まる前よりも後の方が、みんなを、砂漠部隊を、がぁらを信じられてる気持ち。
2日分の気持ちのカタマリだけ、置いていきたかったから。
あの子のココロの中に、ないしょで今ひっかけてきたんだ。
やったって思った。サイキョーで最後のいたずら。一生ばれない。にやにやが止まんなかった。
目が合ってた間はスローモーションみたいだった。
スローモーションの中で、ゆっくりゆっくり、見慣れたお部屋と顔が白くとけてった。
スピード・・・加速してるみたいだった。
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「最後のお手紙のかわりに日記書いたんだよ?
みんな、ありがとう。
こんどほんとに生まれてきたって忘れないから!」
遅くなったけど! 戦争! おつかれさまでした!
「遅く」って言ったけど・・・全がぁらの人の中で間違いなく一番遅い自信があります。
だって、終わって最初の2日はもう胸がいっぱいで頭もぐるぐるしてて。
(リアルでシゴト進まなくなるくらいぐるぐるしてました。 お客さんにケゲンな顔されたYO!!)
「表に出て気持ちをおちつけよう」って思ってたら・・・まさかまさかの。まとめるのにこんなにかかるなんて。
っていうわけで遅く・・・なりました、けども、
砂漠部隊のみんな、アルル、ニッサ、その他ご縁があった人、ありがとうございましたっ><
敵につかま・・・お客に行くっていうシチュが初めてではらはらドキドキでした。
「ビビデを観察して」「ビビデに見せたいもの」って言われた時も、すごいドキドキでしたっ。
でも、それもこれも入れて楽しめました!
濃かったです、全部が! 1日目で気合い入りまくりだったけど、実はびっくびくで“攻撃”(アルルとかシャボン玉とかに)出来なかったこととかも入れて!(チキンハート。)
ちなみに、「アルルがビビデに見せたいもの」予想は3つくらいしてました。こんな感じです。
1.ビビデのクローンの大群(みんなで黄金の水槽に浮かんで笑ってる)
2.ビビデのクローンの大軍(みんなで襲ってくる)
3.ビビデから急に新しい命が生まれる(ホラーちっく。)
4.ビビデがアルルに操られて暴れ出す(ラステカ!)
「5.ビビデがビビデじゃなくてクローンでした」は予想外でしたっ!
やっばいアルルの仕事すごすぎる!><
3日目は映画5本分くらい泣きました。「星船だったんだ……!」がもう!
アルルとニッサは、星船がなくっても星の海で幸せにしてると思ってる。
(でも乗ってってほしかった。乗ってってほしかったよ!)
“2日目から3日目の子”が最期になってしまったのは、、ほんとに冷静に考えたら、もっと他の仕方があったんじゃないかな、って後で思いました。でももう、あの時はあれしかなかったです心に。抱きしめながら「そんなの間違ってる」って伝えたかった。それが一番伝わるんだって思った。
特にリッキーにはごめんなさい。本気で怒って本気で心配してくれて。結局、約束裏切ることになって。
最期の日記(上の)は“幸せだったよ”って伝えたくて書きました。「2日間がぁらにいられてよかったよ」って。
っていうのでまとめると、、、泣いたり笑ったり、すごい濃くて、参加して良かったです、戦争。
ただ、1こだけ心残りがありました。それは、濃かったからこその、貴重な体験をしたからこそのことなんですが・・・「ビビデに記憶がないこと」。
記憶も何も、ずうっとフラスコでしたからね。
素ではいろんな想いとか思い出があるだけに、それだけが残念だったんです。キャディとの議論・みんなに本気で心配された事・アルルと最後に話した事。全部消えた事にしたくなかった。わがままだけど、ビビデが「戦争前」と「戦争後」で何も変わってないかもというのが残念だったんです。
そんな思いをカーテンコールでキャディ様に打ち明けると
「キャディは完璧だから、記憶のどこかに引っかかっているのではないかしら」みたいな事を言われました。
間違いなくそうだね!って思いました(笑)
あの子の気持ちが、今もビビデといっしょにあってもいいんじゃない?って。
あの子はいなくなったけど、いなくなってない。
ビビデはあの子を知らないし、あの子が見たものを知らないけど、いつもいっしょにいる。
それが一番しっくりくるし、幸せなんじゃないかな?
P.S.
3日目は映画5本分くらい泣いてた(大事なことだから2度目)けど、
「ビビデ」が魔法使ったとこだけは
『おお、ビビデ魔法使っちゃったよ・・・!』
って使っちゃった後でちょっと楽しかった><
せっかくだからやってみたかったんだ、アクセルーン魔法。 ありがとうアルル。ごめんねクィエン。
あとカナカちゃんも、日記ずたずたに踏んじゃってごめん!
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