「がぁらないとシネマ」のビビデのおへやっ!
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超シリアス!!!
あんな強い竜がニセ竜だっっっ・・・・・・・・・・って!!!!!!
@黒い沼の上。
おにーちゃんとちょーひさびさに会って、
クロゥファさんにもおんなじくらいひさびさに会って、
トレイルさんとアリアさんも来て、
みんなでわいわいしてたら、竜が出たの!!
その竜、いつか迷宮で会ったヨーグルトドラゴンによく似てたの。
(言わなかったし、あの時のと違ってカミナリは出なかったけど!)
おにーちゃんは木で沼の上に足場を作った。
それからおにーちゃんとトレイルさんが竜に斬りかかってった。
アリアさんとクロゥファさんが魔法でみんなを助けて、
ビビデは、魔法のジャマするやつ(っていうのは、
竜のカラダから出てきてうぞうぞ動いてたやつ!)を
べっしべっし切ったり叩いたりしてた!!
最後は、おにーちゃんが釣り上げた竜を、アリアさんが魔法で凍らせて
それをみんなで叩きに行って竜退治、終わったんだ!
すごい、すごいチームワークだった。
でも。
その時戦ったことよりも、
その後逃げたこと、ビビデは覚えてる。
戦って勝ってうれしい!って思ってるヒマもないくらい早く、あいつがやって来た。
あいつは、たった今みんなで倒した竜の肉を、平気でむしゃむしゃ食べてた。
あいつは、たった今倒した竜よりもずうっと大きかった(ビビデはそういうふうに覚えてる)
戦う前に勝てないって思った。そんなの初めてだった!
センイのソーシツってやつは、足手まといなんだ。
だからみんなが戦うって言ってたけど、ビビデ1人だけ逃げた。
みんなのとこ離れる時は、なるべく一気に離れた。
ただ単に、みんなが無事でいるようにいるようにって思いながら、たくさん走った。
助けて!
沼にドラゴンが出た!助けてー!
ってのどが痛くなるくらい叫んで走ってたけど、
叫んでる間に頭の中で自分の声が響いてきて、
わんわん鳴ってうるさくて、もうろうとしてきた。
気が付いたらコテージで、たいようがのぼるとこだった。
みんなが帰ってくるまでは、
みんなが心配って気持ちでいられたけど、
みんなが無事だって(大けがだけど)わかってからは、
なんだかタマシイが抜けたみたいだった。
剣やってもタマシイ抜けてる。
おかしいなって海思いっきり泳ごうとしても、
アタマの中がほわほわしてる。
がんばるとか楽しいって気持ちが出ない。
なんだかヘンだった。
たぶんあの竜を見て怖いって思ったとこで時間が止まって、
タマシイが抜けたまんまになってるんだ。勝てるっていうタマシイ。
タマシイが抜けたまんまになってるんだ。勝てるっていうタマシイ。
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